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ISO/SAE 21434:2021発行

DIS版発行時から話題になっていたISO/SAE 21434規格が、2021年8月31日付で、ISO/SAE 21434:2021「Road vehicles – Cybersecurity engineering(路上走行車-サイバーセキュリティ工学)」として正式に発行されました。本規格は自動車に搭載されるメカトロ製品などのシステムにおけるエンジニアリングに対するサイバーセキュリティを確保するために策定されたものです。これはUNECEにおけるWP.29においても本規格を参照する旨の記載がされています。

なお、WP29における自動車の型式認証では、OEM(自動車製造メーカ)はサイバーセキュリティーに関する要件である「CSMS(Cyber Security Management System)」、及び、ソフトウエアの更新に関する要件「SUMS(Software Update Management System)」を満たすことが要求されます。

また、車載ソフトウエアを適宜無線通信を利用して更新する「OTA(Over The Air)」とセットになることは必須条件でしょう。このようなソフトウェアアップデートのためのOTAを「SOTA(Software Updates Over The Air)」と呼び、ファームウェアのアップデートのためのOTAを「FOTA(Firmware update Over The Air)」と定義されることもあります。

このISO/SAE 21434:2021規格の対象は、OEMは勿論のこと、Tier1(1次部品メーカー)だけではなく、ECUなどのメカトロ製品における設計・製造に関わるTier2などのサプライチェーン組織も該当・関係する可能性があります。