2017年6月21日の出来事(新幹線の架線トラブルによる大幅な遅延に巻き込まれた顛末記)

DSCF5104.JPG2017年6月21日、山口県宇部市で仕事を終えて山陽線経由で新山口駅から「のぞみ60号」に乗車し、一路名古屋へ帰ることに。快調に走行している列車が岡山駅を出発し姫路駅に差し掛かる頃だろうか、急に速度を落としてあろうことか姫路駅の追い越し線路に停車。暫くして車内のアナウンスで新大阪駅と京都駅の間で停電が発生した旨のアナウンスがありました。そして、逐次その状況を知らせる車内アナウンスが続き、やがて列車はゆっくり進み「西明石」の駅(ホームに隣接)に停車(写真を参照)。そこでアナウンスがあり、大阪や京都方面に向かう方々は在来線を利用するようにとのことで、大勢の方々がこの駅で下車したのですが、その時の時刻は既に22:00を過ぎていました。

暫くするとまたアナウンスがあり、とりあえずは新大阪の駅までは向かうということで新神戸駅に停車した後に新大阪へ。その間も車掌さんが情報の入らない中でも多くの謝罪のアナウンスがあり、それを聞いているこちらの方が何だか気の毒だな〜という印象すらありました。そして新大阪で乗務員が交代し、そこからはJR東海の乗務員によるアナウンスがあったのですが、謝罪の一言も無し。おまけに電源を落としてドアも締め切られ、車内が蒸し暑くなっても何の説明も無し。

DSCF5105.JPG上記の写真は、新大阪の駅で電源がシャットダウンされた状況下における新幹線の車内の様子。その後、架線のトラブルが解消され列車はその状況下で出発し、名古屋駅へ到着したのは午前2時を過ぎていました。その間、JR西日本の車掌さんがアナウンスしたような顧客を気遣う言葉も何も無く、列車は名古屋駅へ。当然ながらこの時間に地下鉄などの公共交通機関は動いていないために、致し方なくタクシーを利用して帰宅したのですが、それでもタクシーに乗るまでに30分以上の時間を要したことは説明するまでも無いでしょう。

今回のトラブルに巻き込まれて感じたことは、語弊があるかもしれませんが、何の関係も無い(責任区分以外の管轄)区域の車掌さんが懸命に状況説明をアナウンスしてくれていたのに対して、肝心の(当事者である)JR東海の車掌からは何の説明もありませんでした。たまたま架線の切断がこの区域で起こったのかもしれませんが、そのような時に対応するための緊急時対応計画が未熟なんだな〜と個人的にですが感じた次第です。架線の切断など、運用面におけるFMEAなどを適用したリスク解析・分析は行っているはず?にも関わらず、毎回同じような事態を招いているJRの姿勢・体制には大きな疑問を感じました。

IRIS(ISO/TS 22163)規格に関わる者としては、運用する側がこんな情けない運用体制では先が思いやられるであろうし、こんな脆弱な鉄道システムを諸外国に販売することなど恥ずかしいな〜と個人的に納得した次第です。トラブルを起こした現場では担当されている方々が必死の思いで復旧作業にあたっておられる一方で、肝心のサービス面での対応がこのザマではあまりにもお粗末。

ただ、電源がシャットダウンされた中でも、車内販売の方が周囲に気遣いながらやって来て、小声で対応していました。そして、それにつられて缶ビールと缶入りの水割りを購入し、それを飲んでいたのは酒飲みの因果な宿命なのかもしれません。