ISO 9001:2008の発行時期
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金融危機の影響で、連日の株価低迷(本日、8,000円を割り込む場面もありました)や円高が続き、国内の景気動向が大変気になるところです。
そんな中にあって、ISO9001:2008規格(IS版)の発行が行われようとしていますが、当初の計画より若干遅れているようで、2008年11月15日に発行予定とアナウンスされています。これは、ISO/FDIS 9001:2008規格に対して、多くの修正要望があったことが要因とも言われています。ISO9001規格はその基となったBS5750から幾つかの変遷を経て今回の追補版発行となりましたが、国内の組織各位様に馴染の深いISO9000シリーズとしては、1994年版規格での構築・運用活動ではないでしょうか。この版での構築・運用を開始し、2000年版へ移行された時にはあまりプロセスアプローチを気にされることもなく、規格要求事項に従って粛々と改訂・構築され、活動されておられる組織様も多々いらっしゃるようです。
ISO9001規格における各要求事項は各プロセスの中で登場する項目・活動について要求されている個別内容・事項であり、基本はやはり組織におけるプロセスの種類やプロセス相互間の関係と整合性の明確化がどうしても必要になります。
多くの組織各位様のQMSを拝見する機会が多々ございますが、それらの内容(特に品質マニュアル)を拝見すると、やはり1994年版の特性を色濃く残しておられる文書がまだ管理版として存在しているのを見掛けます。組織・企業における活動・プロセスは社会情勢や業務内容等の関係・影響もあって、規模の大小を問わず変化しているのにも関わらず、それに応じたようなQMSが常に維持されて存在し、活用されていなければならないはずなんですが、実態はどうやらそうでは無いようです。
ISO9001規格は本来は外部顧客(真の顧客)への満足を得るために組織が活動しなければならない仕組みとして考えられたシステムのはずなんですが、いまだに内部顧客だけを対象とした(特化した)QMSが多く存在しているようです。これが間違っているとは申し上げませんし、審査登録機関各位もそれらのシステムを認め、審査を行い認証書を発行しているという現状があります。それで本来の品質マネジメントシステムが活用出来ているのか?と考えると、首を傾げざるを得ないような場面に遭遇することもあります。
ISO/DIS 9001:2008規格では、規格の序文に「顧客に望まれる成果を生み出すQMS」という文書がありました。これがIS版に反映されるか否かは別として、大変良い指標を設けているな〜というのが個人的な感想です。これはQMS全体を定期的に監視し、評価しながら常に顧客指向に重点を置くという本来のISO9001が意図する内容ではないかと思われます。まあ、これは個人的な意見なのであまり気になさる必要は無いかもしれませんが、やはりこれらを達成しようと考えれば必然的に「1つの企業には1つのQMS」というのが本来あるべき姿ではなかろうか・・なんて考えてしまいます。
ここで申し上げる「1つの企業」とは、本社を頂点としたすべての出先機関、製造所及び資本関係のある関連会社・子会社等を含むという意味です。そう考えなければ、やはり真の顧客へのより良い製品やサービス提供は達成出来ないのではなかろうかと思われます。従いまして、この機会に貴社のQMSを貴社の実態活動や現状と照らし合わせてみて、是正すべき事項があれば、それらについて再度検討されてみては如何かと存じます。
【参考リンク】
ISO 9001関連書籍

