« 2008年08月 | メイン | 2008年10月 »

2008年09月30日

CEATEC JAPAN 2008

2008.9.30.JPG
【東京駅地下にあるJR京葉線乗り場までは遠いです】

今日(9/30)からCEATEC JAPAN 2008が始まりました。開催期間は10月4日(土曜日)迄で、場所は千葉の海浜幕張。名古屋から行くには東海道新幹線で東京へ、そこからJR京葉線で行くのが最も速いようです。この京葉線、毎回思うのですが、新幹線を降りてから徒歩で約10分くらいは掛かるのがネックというか、移動だけでも疲れます(笑)。京葉線と言えば、ディズニーへ行楽でお出掛けの方々とぶつかることも多く、毎回この路線を使う度にうんざりすることもあります。

今回のターゲットは「オートモーティブ・スクエア」という、次世代自動車に関連した技術等を見学したり情報収集することにあります。勿論、ISO/TS 16949規格の認証取得御支援にも関係するのですが、この先どれくらいの割合・頻度等で自動車の電子化(車載デバイス)が進むのか、またどのようなデバイスが開発され、どのように利用されようとしているのか・・等に大変興味があります。既にプレゼンテーション・テーマも発表されておりまして、その中には個人的に大変興味がある講演内容が含まれています。そのようなことから、今後はTS2認証取得が増加するであろう(打診は結構多い)電子・電気デバイス関連の製造組織各位様における製品動向をある程度は知っておく必要があると考えています。なお、このフェアは他のフェア同様、事前登録しておくとなにかと便利(入場料が無料等)ですので、是非お勧めです。

しかし、仕事のスケジュールを考えると、平日はどうやら行くのは不可能。しかも、悪魔の囁きのように引き寄せられる(趣味の領域でもある)「2008東京インターナショナル・オーディオショー」が10月3日(金曜日)から5日(日曜日)まで東京国際フォーラムで開催されるというWブッキング状態。それに加えて、秋葉原の損保会館で「第14回真空管オーディオフェア」の開催(10月4日及び5日)という個人的には大変困ったことになってしまっています。

もう、こうなれば10月3日(金曜日)から強行軍で出掛けるしかないか・・・なんて考えていますが、当日も予定があるので、それが終了してから深夜に上京する可能性を探るしか方法は無いようです。毎年のことなのですが、この時期に各種のフェア開催が幾重にも重なることもあって、嬉しいながらも苦しい側面があります。

さて、どうしましょう??

2008年09月28日

新幹線トラブル

2008.9.28.JPG
【直江津駅にて】

前線が通り過ぎて、日本列島にも本格的な秋がやって来ました。そのせいか、朝夕はめっきり涼しくなり、半袖では寒いくらいで体調管理には十分御注意下さい。標高の高い山々では初冠雪のニュースも入ってくる中、またもや新幹線トラブルとあって、出張するには大きな障害になってしまいます。特に、月曜日の朝から御支援先企業様へお伺いする時には前日から移動しなければならない場合もあります。このような新幹線のトラブルが発生すると、在来線を利用し何とか辿り着かなければならないこともあり、私を含めて利用者各位様は大変な迷惑になります。

今回のトラブル(2008.9.28)は同じような要因・原因で何度か経験・体験したことがあり、東京駅に停車している乗り換え予定の東海道新幹線で”車中泊”を余儀なくされたことがあります。その要因の一部になっているのが、上野と大宮の駅の間が1本の線路(Common)しか無く、その路線に何かの障害が発生すると、東海道新幹線を除いてすべての新幹線に影響を及ぼし、多くの方々が影響(大迷惑)を受けることです。

名古屋から北陸、特に新潟方面へ向おうとすると、その多くは東海道新幹線を利用し、東京駅から上越新幹線を利用するのですが、何らかの障害があり、それがダメな場合には、下記の路線叉は航空機の利用が考えられます。

(1)名古屋から北陸経由の「特急しらさぎ」で金沢叉は富山まで行き、そこから「特急北越」叉は「特急はくたか」に乗り換えて行く方法です。かくたかを利用する場合には、途中の直江津駅で乗り換えが必要になります。
(2)名古屋から高山線経由の「特急ひだ」で富山まで行き、後は上記同様の電車に乗り換えます。
(3)名古屋から中央線経由の「特急しなの」で長野へ行き、そこから信越線に乗り換えて新潟方面へ行く。

まあ、いずれの方法を選択しても、乗り換え等を含めれば片道5時間以上は考慮しておくことが必要で、名古屋から北陸方面(特に新潟)や東北方面への出張には新幹線が正常に稼働・運行していないと大変なことになってしまいます。そのようなことからも、この上野と大宮間の共通路線はしっかりとした整備点検(維持管理)をJRさんにお願いしておきたいと思いますが、本運行サービスの故障モード影響解析(FMEA)を行えば、如何にリスクが大きいかが分かろうというものです。これは当初の計画時に想定されているはず??であり、維持管理の強化(TS2で言えば、特殊特性)が各種手順の管理指標に反映されているかがちょっと疑問です。

さて、お話は変わりますが、来月(2008年10月)にはISO 9001:2008規格が発行される予定です。それに先立ち、従来のISO 9001:2000とISO 9001:2008との規格要求事項の差異についてまとめた資料をアップしておきましたので、宜しければファイルをダウンロードし、眺めてみて下さればと存じます。

【注記】
(1)このファイルにはプロテクトが施してあります。それは、ここを読まずに、検索エンジン等によって無作為に検索された結果、入手されるのを防ぐためで、この変なBLOGを読んで戴いた方々だけに御提供するものです。このファイルを開くパスワードは「8912」(注記:鍵括弧は不要)に設定してあり、印刷等は出来ないようにプロテクトしてありますことをどうか御了承願います。
(2)このPDFファイルは最新版のアドビ・アクロバットリーダーをダウンロードし、お使いのパソコン等にインストールしてから御利用願います。旧バージョンを適用しての御利用は、ファイルが開けない場合がありますので御注意願います。
(3)ダウンロード時にファイル名称が文字化けすることがありますが御了承願います。
(4)本資料における内容についての御質問等は御遠慮願います。ISO規格に関する各種の御質問等につきましては「ISO相談室」叉は「お問合せ」からお願い申し上げます。

・参考リンク
ISO9001関連書籍

2008年09月25日

秋の気配を感じます

<松茸の写真を掲載したかったのですが・・被写体がありません>

この所、朝夕はめっきり涼しくなり名古屋市内でも涼しいというより、むしろ肌寒さを感じるようにもなりました。市場には松茸も数多く登場していますが、指をくわえながら某社の「インスタントお吸い物」で今年の秋も我慢か?と寂しい・侘びしい秋を迎えようとしています(笑)。

昨日(2008年9月24日)、途中で辞〜めたと言って首相を辞任した福田さんに変わって、新たに麻生政権が誕生しました。まあ、それはそれとして、私には、王貞治監督の引退ニュースの方が大変身近に感じましたが皆様はどうでしょう。

現在の自民党による政治というのは、個人(消費者)は勿論のこと、中小零細企業とも言われる組織活動・経済活動の末端にまで、その政治采配が伝わって来ませんし効果が出てはいません。それは誰が首相になっても同じことで、それが毎回繰り返されていることを仕事柄かもしれませんが、何時も肌身で感じています。偉そうに政治に口出し出来る立場では無いものの、このところの相次ぐ不祥事にもそれらへの対応が無い、叉は実施されたとしても大変遅く、国民のための政治というプロセスからは大きくかけ離れてしまっているように感じます。

これはISO9001規格に例えれば「プロセスの監視・測定」が行われているのか否かが不明確で、それらの要素・要因等の情報が確実にフィードバック及び反映されていないことと同様であるとも考えられます。因に、私は個人的に支持する政治政党や団体は無く、また関連する組織等にも一切所属したり関係したりはしておりません。

そんな難しいお話はさておき、最近ISOにおいて、ISO 50001という規格の開発が開始されました。では、このISO 50001とは何かと申しますと、Energy management systemに関する規格です。その内容はこちらのUNIDOにおけるブラジル会議で報告されてもいます。また、その他としては「ASIA CLEAN ENERGY FORUM」における資料でも解説されています。

同規格はこれから開発が進み、2010年には制定されるであろう予定で計画が進められているようです。次世代規格として、これからエネルギーの効果的な使用方法は適宜問われることになるかもしれませんが、あまりマネジメントシステム規格を増やしては欲しく無いと思うのが私の本音です。

2008年09月21日

オーディオフェアは楽しい

2008.9.20.JPG
【McIntosh MC275】

台風一過の昨日(9/19)、仕事を午前中で切り上げて、午後から「名古屋特選品オーディオフェア」なる催し物を見に出掛けてみました。会場は名古屋市中小企業振興会館(別名:吹上ホール)の最上階。地下鉄の駅もあるのでアクセスは大変便利。会場階へ上がるのにエレベータを1回待ったのですが、それくらいの盛況さ?かと思いきや、他の階でも別のイベントが催されていたようです。

さて、会場に入ると受付けでアンケートの記入を促され、肝心な内容だけは記載して中へ突入。この催しは中部、関西、北陸のオーディオショップ及びオーディオメーカーの協賛で開催されているようで、毎年結構な人出がある。さて、入り口を入るとまずはビンテージ製品や中古製品が一堂に並べられ、多くの方々がそれらに見入っていた。中でもちょっと魅力というか、欲しいな〜と思っているJBLのパラゴンはもう既に売約済みとか。世の中不況と言われているにも関わらず、ここはそんな感じすら受けない所謂「おやじ天国」のようだ。

個人的に中古品にはあまり興味が無いが、目立ったところでは真空管アンプの中古が結構出品されていて価格もオークション等と比較するとそれなりに安い。気をつけなければならないのは、その多くが中国を代表する諸外国の製品であるということ。購入する場合には、一度、故障すると部品の入手が困難(特にトランス類)であることを覚悟しておかなければならない。それらをさらりと拝見し、奥の部屋で行われている試聴会に参入。

最初に聴いたのは私も所有しているドイツのavantgarde社DUO OMEGAという2008年3月に発売された新しいスピーカー。駆動しているアンプやCDプレーヤーまで詳細には見なかったが、やはり良い音をしている。解説はオーディオ評論家の細谷氏。それから暫くして、最近国内に再上陸したオランダのKharma社の Grand Ceramique Midi 1.0に接続を変更し、その再生音を聴いた。このスピーカー、ステレオサウンド誌の168号で紹介されていただけに大変興味があった。再生音を聴いた個人的な感想ではあるものの、低域及び中高域もやや詰まったような再生音がする。もっとのびのびとした雄大な再生音が欲しい。会場の屋内環境も影響しているのかもしれないが、ペアで5,800,000円という価格面も含めて比較検討すると、音的には他のスピーカーを選択せざるを得ないように感じられる。これはやはり貧乏人臭い感想なのかもしれない。

他にはMcIntosh等、多くのオーディオ・メーカーの新しい製品も展示されていたが、それらの再生音を聴くことは出来なかったのが残念だった。毎年、この時期からは各地(特に東京が中心)でオーディオに関連したフェアが開催される。どの催し物も魅力的で、下手の横好きマニアとしては、時間とお金が許せばすべて見に行ってみたい。

2008年09月19日

激変する世の中

2008.9.19.JPG
【AIAG FMEA Fourth Edition】

2008年9月15日、Lehman Brothersが米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上破綻しました。米国でも名門企業と言われただけにその破綻は社会に大きな影響を及ぼしているようですが、それに加えて、American International Group(AIG)がFRBからの約9兆円にのぼる緊急融資を受け、何とか生き延びたようで、米国を震源とする金融不安が広がっているようです。まあこれだけで済めば良いのですが、この先何が起きても不思議では無いとも言われています。

そんな中、中国が新制度を2009年の5月から導入することが判明したと報道されています。その内容とは読売新聞のオンラインを参照して戴ければお分かりのとおり、とんでもない内容です。この要求である「製品情報の開示」を拒否すれば、その製品の対中輸出や中国での現地生産、販売が一切禁止されることになりますので、ある意味では、これが「中国から撤退する良いチャンスになる」と考える企業各位があるかもしれません。

中国現地に工場を持つ日本の某企業様のトップの方と以前お話しした時には、「もう既に中国は製造拠点としての存在意義は終わった」ということをおっしゃっておられました。その要因の一部としては、賃金の上昇率の激しさや、少しでも現状より高い賃金を貰える他の企業があれば、即座にそちらへ転職してしまうという一種のお金第一主義(拝金主義)にあることを示唆されていました。それが事実なのかどうなのかは現地へ行ったことが無いので分かりませんが、少なくとも現在の中国国内は企業戦争が繰り広げられているというレポートもあります。ここで言う企業戦争とは、強い(資本力のある)企業だけが生き残るという意味です。

そのためかどうかは分かりませんが、最近になって発表され中国国内の消費者を騒然とさせている毒ミルク事件があります。これは牛乳を供給する業者が牛乳を水などで薄めて、その量を増し、それでは受入検査に不合格になるために、たんぱく質を多く含んでいるように見せかけるためにメラミンを混入させ納入した事がどうやら発端のようです。(窒素含有量だけの検査方法にも問題有り)

中国もそうですが、日本国内においても事故米事件が世間を騒がせています。これに限らず、ウナギや牛肉等の偽装事件も後を絶ちません。各種食品・食材の生産者や加工・製造、流通過程及び販売に位置づけられる業種各位様は、自社をそのような事件から守るためにもISO9001やISO22000規格等の品質マネジメントシステムを適用した品質管理を徹底して実施し、自社(従業員各位様を含む)及び関連業者、叉は顧客である多くの不特定多数の消費者をあらゆるリスクから回避・保護する必要があります。

従来は”信用”という商習慣における絶対的な信頼によって国内取引が行われてきましたが、今回の三笠フーズ事件を筆頭に、もはや「他人(他社)は信用できない・言葉だけを信用してはならない」ということが明確にこの事件で実証されてしまいました。また、事故米を堂々と食品メーカー等に販売するという国の機関にも大きな責任があり、大臣が辞職したり官僚が更迭されるだけの責任の取り方だけで済まされるものではないと個人的に考えています。

世間の多くの方々がISO9001に代表されるようなマネジメントシステムは認証取得すればそれで良いとお考えのようですが、それは違います。認証取得はひとつの過程であり、マネジメントシステムを使いこなしてこそ価値があるものになります。そのあたりを間違えないように御理解をお願いしたいと存じます。

【補足】
今回はISO/TS16949:2002(TS2)規格で一般的に適用される「Failure Mode and Effect Analysis(FMEA)」の第4版におけるAIAG書籍文書を写真で掲載しました。
このFMEAにおける活動は多くの業種に適用することが可能であり、製造業固有の活動ではありません。特に、製品に使用する(製品に含有される)原材料については、このFMEAを実施することにより、その管理の重要度が一目瞭然になります。

2008年09月13日

電子透し(Digital Watermark)

2008.9.13wtmk.JPG
iWatermarkで電子透しを入れた事例:試用版なので中央に文字が入っています】

SINLAKU(台風13号)が先島諸島等に接近していることもあって、折角の3連休も現地への渡航をキャンセルした・・なんていう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、再来週は22日(月曜日)を休暇にすれば4連休も可能なので、そちらの方に密かに期待している方々もきっと居ることでしょう。

個人で使用するための電子透し(Digital Watermark)の設定が可能なパソコン用のソフト(Windows及びMacの両方に対応)を探しているのですが、これ!というアプリケーションがなかなか見つかりませんでした。しかし、最近になって結構お手頃なソフトが数々出ていることを知りましたので、それらをここでちょっと御紹介しておきます。この電子透しソフトは、ブログ等へ写真画像をアップする時に、他の方々に引用(盗用)されたり、こっそり複写利用されないためのひとつの手段(予防処置)として有効です。

一般的にビジネスでの利用としては、SBIネットシステムズ株式会社が販売している「acuagraphy(アクアグラフィ)」という製品が有名ですが、パーソナルとして個人ユースで使用・利用するには価格があまりにも高価(100万円を超えます)で、ちょっと手が出せません。また、Photoshopのプラグイン機能を用いるものひとつの方法かもしれませんが、あまりPhotoshopというソフト自体を個人で所有している方々も少ない(結構高価なソフトですので)と思います。そこで、個人での簡易的な使用目的に最適な無償ソフトやシェアウエアを下記に記載しておきますので御参考になさって戴ければと存じます。

1)ステガノグラファー
Windowsで使用するには最適の無償ソフトなんですが、残念ながらWindows-vistaには対応していないようです。Mac版はありません。

2)iWatermark
Windows及びMacに対応し、価格も安く使い勝手も大変良いです。サイトから評価版(試用版)のダウンロードが出来ます。

3)DropWatermark
WindowsとMacに対応しています。この製品も上記同様に評価版のダウンロードが可能となっています。ソフトの操作は上記の2)と比較すると、少し複雑かもしれません。

4)AiS Watermark Pictures Protector (AiS WPP)
Windows専用のソフトで、この製品も上記同様に評価版のダウンロードが可能です。

5)Licence Protector
Windows専用。評価版のダウンロードが出来ます。実際に試していないので何とも評価が出来ないのが残念です。

他にもPDFファイルや画像関連データの電子透しや電子文書関連に関するアプリケーションソフトが多く出回っているようです。

【参考書籍】電子文書の管理


2008年09月09日

食の安全

2008.9.09.JPG
Macallan Whisky 30year(貴重品ですので飲まずに眺めるだけです)】

この所、朝夕は少しだけですが涼しくなってきました。南の海では台風13号(SINLAKU)も発生し、これからは台風シーズンを迎えることにもなります。そんな中、昨年から餅、餃子、ウナギ等・・偽装表示問題等の食の安全に関する問題や懸念が世間を騒がせていますが、今回露呈した”三笠フーズ”による事故米の他社への売却(焼酎や日本酒への醸造等に使用)には更に驚いたというか、呆れてしまいました。個人的にお酒が好きで、仕事の後に飲むのは唯一の楽しみと申し上げても過言ではありません。また、それは小職だけでなく、多くの方々が仕事の後の”一杯”を楽しみにしていらっしゃることと存じます。

それなのに、毒性のある米(事故米)を焼酎等の醸造会社等へ売却するなど、常識を外れてしまっている企業の活動に対して怒りを隠せません。また、全国の焼酎・日本酒等のファンや居酒屋さん等、各位様を失望させてしまうような行為は社会人としても失格です。

記者会見によれば「会社経営が苦しかった」そうですが、そんな主観的(自己中心的)な考え方をする社長さんは、経営者としてだけではなく、人間(男)としても失格であると、場末の小さな企業主ではありますが小職はそのように考えます。会社経営が苦しいので、商品・製品を偽装して販売し、利益をあげて、自分だけは助かっても、他人(他の組織各位)はどうでもよいと言う主観的な考え方及び行動は経営者としても”不適合”です。

今まで良識を持ってお付き合いし、原材料等の仕入れを行ってきた各酒造メーカーさんも、今回の件ではさぞかし落胆・憤慨されたことかと存じますが、こんな世の中になってしまえば、どのような原材料でも疑うことを前提にした醸造に関するプロセスを適用しなければならないようです。それには、やはり「受入検査」の重要性が挙げられます。

通常、受入検査はその特性(FMEA等の検証結果)に応じて重要な検査や試験を要する物から、そうではなく、外観等だけで十分という内容のものまであります。今回の醸造用の原材料であるお米に関しては、成分分析を事前に定められたサンプリング手法等にて試験機関または自社の試験所で実施する必要があり、それにはコストが発生することになります。また、仕入れ先との契約により、調達(注文)製品に関しては、認定された試験所における試験結果報告書を添付することでの納入というようなプロセスの採用が適切かもしれません。

いずれにしましても、自社を守り、そして消費者各位様に信頼される製品供給を行うのであれば、最低限それくらいの検査・試験プロセスの必要性が出てくることになります。また、製品出荷前に、貯蔵タンク毎(ロット毎)に製品試験を行い、検査・試験数値が基準値内にあることを確認する必要があり、更に完成した製品における適宜抜取検査の必要性まで考えなければならないようです。また、それらに関するトレーサビリティの確立等、ISO9001及び、叉はISO22000等における要求事項を満たすようなプロセスの構築及び活動が必要不可欠になることは間違いないでしょう。

以前は、そのような規格に沿った活動を行わなくても、お互いの信頼関係で結ばれた絆でより良い製品製造及び供給を行ってきた経緯があると存じますが、故意に複雑な流通システムを構築し、偽装するという悪意に満ちたことがなされ、規定以外の訳のわからない原材料が何時入ってくるとも限らないことから、リスク回避のための予防処置的なシステムを構築・活動し、それらに備えることも必要なのかもしれません。一方で、行政や監督官庁としても、このような食品・飲料等に関する不正工作、偽装等の違反行為に関して、更に厳しい法的措置(刑事罰)への適用を個人として、消費者として、望みます。何だか、食品・飲料業界は各位様が自分自身で首を絞めているような気がしてなりません。これでは真剣に、真摯に製造等に取組んでいらっしゃる方々があまりにも惨めです。これらの不祥事を根拠として、食品製造組織各位様(サプライチェーン全て)に対し、ISO9001やISO22000のような品質マネジメントシステムの適用が法的に適用される可能性が出てくることも想定しておく必要があるようです。

参考リンク
1)非食用の事故米穀の不正規流通米の回収について(第2報)
2)アフラトキシンB1
3)メタミドホス

【業界での事例】
外部試験所における不適切な試験成績証明書の発行事例
不適切な試験成績証明書の発行

2008年09月05日

顧客固有の要求事項(ISO/TS16949:2002)

2008.9.05.JPG
海ほたるの駐車場から上を見上げた風景です】

先月(8月)末くらいから今月(9月)上旬にかけては不安定なお天気が続き、業務出張にも影響が出て、顧客各位様にも多大な御迷惑を掛けてしまうことが多々あります。特に、鉄道(東海道新幹線や在来線)が大雨のために運転を見合わせるというような事態にお付き合いしてしまうこともあり、最終的には帰宅時にタクシー代金が嵩んでしまうことも。製造所(サイト)を管理される責任者各位様におかれましては、地域的な大雨情報にも十分な御注意及び監視をお願い申し上げます。

それはさておき、IATFのサイトに顧客固有の要求事項である「Chrysler Customer Specific for use with PPAP 4th Edition」及び「Chrysler Customer Specific for use with ISO/TS 16949 2nd Edition」の文書が公開・アップされました。

その中で、「Chrysler Customer Specific for use with ISO/TS 16949 2nd Edition」における文書においては、リファレンスとして各種の規格や文書を参照することが記載されていますが、コアツール各種も最新版の適用が定義されています。特に、APQP、FMEA等はそれぞれ第2版及び第4版という版に更新されていますので、関連文書の管理を行っておられる各位様はそれらへの対応が必要になります。また、2項のリファレンスの中では「IAF GD 8:2007」文書が参照されており、これはこのサイト(邦文によるpdf文書)から入手することが可能です。しかし、オフィシャルな文書は原文であることが明記されていますので、正式版についてはこちらのサイトから入手し、文書管理に対応することが必要です。

ISO/TS16949:2002規格の認証取得を済まされ、それに従って活動されておられる組織各位様におかれましては、顧客固有の要求事項に御注意されると共に、貴社が発行・維持・管理しておられる供給者各位様向けへの統括的な品質要求文書である「サプライヤーマニュアル」についても見直しされることが必要かもしれません。それは改訂・更新されたコアツール各種及び顧客固有の要求事項の変化等によって影響を受けることになりそうです。また、最近は欧州の自動車メーカーやサプライヤー各位においてはAutomotive SPICEに関する顧客固有の要求事項が増加しておりますので、ソフトウエア関連開発組織各位様はそれらへの対応(事例:カテゴリ3)が必要になる場合もございます。

【補足事項】
先月(8月)の最終週に、小職が御支援を担当させて戴いております組織様におかれまして、ISO/TS16949:2002規格における初回登録審査(第二次審査)が実施され、無事に終了致しました。審査結果として、軽微な指摘事項が2件ございました。詳細につきましては、当該組織様に認証書が発行され、それを入手された時点で記載したいと存じます。

ISO/TS16949:2002規格の構築や運用に関する御質問等につきましては、こちらからお気軽にお問合せ下さるよう、宜しくお願い申し上げます。